
6時にホテルを出てアルルの駅に向かう。途中少し迷ってしまったが6時15分には駅に着いた。
6時34分の電車に乗る予定。これに乗れば1回の乗換えで昼過ぎにはバルセロナに着く。
しかし電車が来ない。いくら待っても電車が来なくて、電光掲示板を見たら1時間遅れると出ていた。
しょうがなく待っていて電車がきたのが7時50分。1時間15分の遅れ。すごい話しです。日本では考えられない。人身事故でもおきなければね。理由はわからないからなんともいえないか・・・。
電車の中で周りの人がいろいろ話し合っていて騒がしかったし、乗り継ぎが心配だったので回ってきた車掌さんにバルセロナに行きたいといったら、なにやら紙を出して4つくらいの駅名を書き始めた。
この4つの駅で乗り換えろということだった。そして近くにいたおじさんを指差してあの人もバルセロナに行くからあの人に着いていけだって。そのおじさんはフランス語しか話せないから会話もできない。でも仕方なく金魚の糞のようについていった。でもしっかりしていそうな方だ。
まずはBeziesという駅で乗り換え。20~30分くらいたって次にPerpignanで乗り換え。この時は乗り換え時間がほとんどなく走った。ここまではいいがこの先がすごい。
電車の中で車掌がバルセロナに行きたい人を数え始めた。そのあとおじさんがTaxi!Taxi!と言っている。
3回目の乗り換えCerbereで下車。その駅でバルセロナに行きたい人が集合。
切符を見せたら駅を出ろと・・・。おじさんのあとをついていったらどうやらTaxiでどこかまで行くらしい。
バルセロナに行く人は全部で7人。そこに登場したのは単なるワゴン車。後ろには席すらない。
かなり躊躇したが、しょうがなくみんなでワゴン車にじかに座る。


そこから約30分の国鉄の車の旅。まわりのひとはみなフランス語でしゃべっているので何を言っているかぜんぜんわからないし、中国のマフィアのような人もいるし、本当にどうなるかと思った。
途中いきなり止まってエンジンも止めてしまった。何が始まるかと思ったら、警察らしき人がパスポートを見せろと・・・。
そこはスペインの国境らしい。運転手(おばさん)が一生懸命何やら説明しているが、警官は後ろまで入ってきた。おそらく「この車は国鉄なんだよ」とでも言っていたのだろう。
でもそんなの信じられるわけがない。ワゴン車の席のないところにひげの生えた東洋人やら中国マフィアのような人やらがギュウギュウに詰め込まれていたのだから・・・。
しかしみなパスポートを持っていて見せたら許してくれた。(別に悪いことは何もしてないけど・・・)つまり僕たちはTaxiと呼べないようなワゴン車の国鉄タクシーでスペイン入りを果たした。

着いたのがPortbou。その駅で30分くらい待ち、その後1時半くらい電車に乗った。
バルセロナに着いたのが3時過ぎ。途中はどうなるかと思ったが「次はバルセロナ」という放送を聞いたらおじさんも微笑んでいて、なにか映画のハッピーエンドのような嵐がとおり去ったあとの静けさがあった。ちょっと感動的でした。
しかしここは治安が悪いといわれているバルセロナ。幸せな気分に浸っているひまはない。
サンツの駅に着いてまずはマップをもらい、お金を換金して旧市街といわれる場所へ。
しかしスペインともなると英語がまったく通じない。いろいろな人に聞いて何とか地下鉄に乗った。ランブラス通りを歩き、まずは昨日会った夫婦の教えてくれたホテルへ行ったがいっぱい。
バルセロナは難しいよって言われていたので歩く覚悟を決めて徹底的に回った。しかし5件目くらいのホテルでひとつだけ開いていて、決してきれいとはいえないがシャワーとトイレ着きで7500pts。
安くはないがそこで3泊することに決めた。荷物を置いたあと、昼ご飯を食べていなかったので、おなかペコペコ。
スペインにきたらパエリヤでしょ!!。ということでランブラス通りからちょっと入ったところでパエリヤを食べた。味はそこそこ。
観光客相手のお店だったみたいで量はそんなになかったが値段は高かった。しかし100ペセタが約66円だから高いのか安いのかぜんぜんわからなかった。



その後ぶらぶら歩きながら王の広場へ。前にある教会は結構すごい。
さらに歩いてグエル邸へ。中には入れず外観だけを鑑賞したがそれでも特徴あるつくりだった。




帰りにはまたおなかがすいたので、ケンタッキーで軽く食べてランブラス通りをぶらぶら。

大道芸人がたくさんいてずっと見ていても飽きなかった。

12時ころホテルへ戻る。治安の悪さを恐れていたがそんなでもないみたい。パリの地下鉄のほうが怖かった気がした。でも油断してはいけない。明日からも気をつけて行動しよう。